2018年11月9日金曜日

第4回竹研究会記録

第4回竹研究会を実施したのでその様子を報告します。

開催日時:2018年10月31日(水)18:00‐20:00
開催場所:京都大学 農学部 S128教室

参加者:笹原(学舎・景観D1)、小林(慧)(農・地環・生態D1)、青塚(農・森林・環デM1)、孫(農・森林・環デD3)、峰尾(農・森林・森林人間D3)、藤井(大阪市立大・理学M2)、渡部(フィールド研PD)、正田(農・森林・環デD3)、宮木(農・森林M2)、福島(生態研・研究員) 計10名
ゲスト:内村悦三さん


話題提供・報告
「過去最大規模のモウソウチクの開花レポート」小林慧人(京大 森林生態D1)
高知県土佐市におけるモウソウチクの開花状況について報告して下さいました。今まで記録がある中では最大の開花数とのことで、驚きました。はっきりとした原因は分かっていませんが、立地条件や環境変化によるストレスで開花が促されるということで、実際はどのような原因で起こったのか、関心があります。



2「衛星画像を用いた竹林分布の抽出方法の検討」藤井健太 (大阪市立大 理学研究科M2)
衛星データを用いた竹林分布の抽出方法についてお話して下さいました。使用しているLandsatデータは、解像度が低く、現時点では竹林と他の森林の識別が困難ですが、時系列のデータがあるという特徴を、識別に生かそうと考えているとのことでした。完成を楽しみにしています。



3「種特性からみるモウソウチク林生態系の特殊性」福島慶太郎(京大 生態学研究センター研究員)
モウソウチク林生態系における調査を、「同一クローン」、「物質循環」という観点から発表して下さいました。モウソウチクは、気象条件によって形態を変えるなど、同一クローンであるにも関わらず環境適応能力が高いこと、木竹混交林ではリターフォールの季節性が変化するということが、興味深かったです。調査での苦労話には内村さんも共感されていました。




4「畳み込みニューラルネットによる植生の自動検出 -竹林での事例-」渡部俊太郎(京大 育成学PD)
深層学習とリモートセンシングを組み合わせることで、植生の自動検出を行うというお話をして下さいました。衛星画像の地域差が大きいので、地域ごとにモデルを最適化する必要があるとのことでした。植生図や森林簿の情報は正確ではないことも多いので、この方法が使えるようになれば画期的だという意見も出ました。


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内村さんと一緒に


20時半からは京大農学部付近にある居酒屋くれしまで懇親会も実施しました。
懇親会でも竹について語りあい交流を深めながら、研究会では時間により割愛した笹原の報告「竹のビジネスについて考えてみた」も簡易に行いました。
今後も竹研究・活動を盛り上げる場にしていきたいと思います。





(各発表所感:青塚、文責:笹原)


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